「1年後に聞いて」と書いたのに、4ヶ月で報告したくなった話
前に書いた記事の最後で、私はこう書きました。
「1年後にもう一度聞いてください。そのときには、本物の感想が出てきます」
まだ4ヶ月です。
でも、報告したいことができてしまいました。
(前作はこちら → 大阪を出ました。当て込んでいた補助金は190万円。実際もらえたのは0円でした)
全部読む時間がない人へ(先に結論だけ)
- 大阪より 体感で3度くらい涼しい。でも「涼しいからエアコン不要」は 間違いでした
- 夜エアコンを消していたら、 夫と子どもが軽い熱中症に。今は終日つけています
- ガソリン代が激減。 4ヶ月で給油2回(駅近を選んだので、車にほとんど乗っていない)
- 子どもの医療費が無料の自治体だった。 一度きりの補助金より、毎月効くもののほうが大きい
- 子どもたちは園に馴染み、風邪のリレーからも脱出。 朝6時から自転車の練習をしています
- 誤算: 収入が減ることが、こんなに不安だとは思わなかった
なぜ4ヶ月で書いているのか
正直に書きます。1年待とうと思っていました。
でも、この4ヶ月で「移住する前に知っておきたかった」ことが、いくつも出てきたんです。冬を越すまで黙っているより、今のうちに書いておいたほうがいい。そう思いました。
だからこれは、 中間報告です。結論ではありません。
夏、来ました
前作で私は、「8月でも湿った布巾みたいに重くない空気」を求めて移住した、と書きました。
答え合わせをします。 本当に涼しいです。大阪と比べて、体感で3度くらい違う。ひとりで過ごしている時間なら、エアコンを消していても、まだ過ごせます。
だから私は、夜中から朝にかけてエアコンを消していました。
夫と子どもが、軽い熱中症になりました。
小児科に行きました。大丈夫でした。でも、これはちゃんと書いておきたい。
「地方は涼しいから、エアコン代が浮く」——移住前の私は、たぶんそう思っていました。でも、 3度涼しいことと、エアコンがいらないことは、別の話でした。今年は特に暑い年だったこともあると思います。それでも、私の判断ミスでした。
今は、家族の健康のために終日つけています。電気代の請求は、まだ来ていません。9月にならないと分かりません。
(正直に書くと、夏の光熱費がいくらになるかは、まだ私にも分かっていません。分かったら、また書きます)
田舎の夏、みたことないサイズの生き物
早朝の道を歩いていて、見たことのないサイズのミミズと、カミキリムシに遭遇しました。
田舎の夏を、体で感じています。
子どもたちはというと、 夏でも水遊びができれば元気です。これは大阪でも地方でも変わらない、揺るぎない真理でした。
お金の話:減ったのは、ガソリン代でした
ここからが、本題かもしれません。
車に、ほとんど乗っていない
「地方移住=車が必須=ガソリン代がかさむ」。よく言われますし、私もそう思っていました。
でも、私たちが選んだ場所は、 駅からとても近いんです。
結果、車にほとんど乗っていません。 3月末に転居して、今の時点で給油は2回だけ。
休日は車で出かけてもいいのですが、子どもが電車やバスに乗りたい年頃なので、公共交通機関を使うことが多い。子ども2人はまだ運賃がかかりません。近所の公園も、自転車で行ける範囲にいろいろあります。
「地方移住」でひとくくりにできない、と実感しました。同じ地方でも、駅から近いか遠いかで、家計はまったく違う顔をします。
食費は、変わりませんでした
意外に思われるかもしれませんが、食費はほぼ変わっていません。
理由は単純で、 大阪にいた頃からイオンのネットスーパーで1週間分まとめ買いをしていたから。食品もお米も調味料も日用品も、そこで買っています。そして、 プライベートブランドの商品は、地方に来ても同じものが同じように買える。
生活の連続性、という意味では、これはかなり大きかったです。魚や海鮮はスーパーで買っています。
ただ、 ご当地の食材はまだ開拓できていません。これはこれからの楽しみです。
そして、医療費
子どもたちの医療費が、この自治体では無料でした。
……あ、そうか。減ったのは、ガソリン代だけじゃない。 医療費も減っている。
前作で私は、「一度きりの移住補助金より、子どもへの補助のほうが長期的には効く」と書きました。自分で書いておきながら、実際に効いていることに、今、気づきました。
(子どもの医療費助成は、自治体によって内容が大きく違います。私たちの移住先ではこうだった、という話です。移住を考えている方は、必ずその自治体の制度をご確認ください)
前作の答え合わせ
家賃6万円で1.5倍の広さ
住んでみて分かったのは、 今はまだ、使っていない部屋が一つあるということ。
子ども部屋にするつもりでした。でも子どもたちは、まだ家族と同じ部屋にいたい年頃です。
だから正直に言うと、この広さを十分には活用できていません。 数年後には、必要になるでしょう。中学、高校と過ごせる広さがある。そう思って選びました。
風邪のリレーから、脱出しました
前作で「息子たち2人とも、保育園で永遠にループしていた風邪のリレーから離脱した」と書きました。
続いています。
この4ヶ月で小児科に行ったのは、熱中症のときだけ。信じられません。
「予定なしで外に走らせたい」
これが、いちばん実現しました。
夏、子どもたちは 朝6時から近所の公園で自転車の練習をしています。
夏でも、朝の散歩は気持ちがいい。 朝9時には、もう1日が終わったくらいの充実感があります。これは移住して初めて知りました。
園と、地域と、夫と
子どもたちは馴染みました
4ヶ月経って、子どもたちは無事に園に馴染みました。
長男は、ハーフキッズとしての苦悩を感じて悩んでいた時期がありました。でも、 彼なりの乗り越え方を見つけたんです。(その話は、こちらの記事に書きました)
次男は、最初の1週間だけ大泣きして、その後は すっかりこの土地の子のように馴染みました。
個人面談では、先生から「この4ヶ月で成長しました」と教えてもらいました。
夫は、どこでも生きていける人でした
夫は、ご近所の方にもニコニコと挨拶しています。
受け入れられているかどうかは、これから分かってくるのでしょう。でも、今のところ困ったことは何もありません。 これは夫の才能だと思います。彼はきっと、どこでも受け入れられる。
口ぐせは、「郷に入れば郷に従え」です。
ご近所付き合いは、まだ評価できない
これは正直に書きます。 まだ評価できません。
ここの方たちも優しくて素敵です。でも、大阪の人情あふれるご近所付き合いも、私は大好きでした。
どちらが良いという話ではなく、 これからゆっくり開拓していくものなのだと思っています。
そして、熊
前作で私は、地元の方に「春は庭に熊が来るよ」と教わった、と書きました。「熊は季節限定らしいです」とも。
夏です。
近所に熊が出た、というお知らせがありました。
やっぱり、居るんだ。
誤算でした:数字は分かっていたのに
最後に、いちばん正直な話をします。
私たちは、 1〜2年は収入が減ることを覚悟して移住しました。
計算はしてあります。5〜10年の規模で考えれば、元は取れる。収入はまた増えていく。公立でも学習環境が整っている。家賃は上がったけれど、子どもが中学・高校まで過ごせる広さがある。
頭では、全部分かっています。
それでも——実際に減った給与明細を見ると、 こんなにも不安になるんだと、知りました。
家計管理は頑張っているつもりです。数字も追えます。それでも、紙に印刷された「減った金額」を目にした瞬間の感情は、計算では消せませんでした。
これは、移住を考えている人に伝えたいことです。 計算が合っていることと、不安にならないことは、別です。
移住して、よかった
それでも、答えははっきりしています。
移住して、よかった。
子育てがしやすい、こんな環境に来られて幸せです。
1〜2年後、収入が安定して家計の目処がしっかり立ったら——日本47都道府県の旅行計画を立てるつもりです。それが今の楽しみ。
冬は、まだ来ていません。
追伸:夏の光熱費の請求が来たら、また書きます。そして冬。「日本のシベリア」の本番は、これからです。
※制度や助成の内容は自治体によって大きく異なります。2026年7月時点の私たちの体験談として読んでください。
これは私たちの個人的な体験談であり、金融・税務アドバイスではありません。