NISAとiDeCo
アメリカ人夫はNISA口座を開設できる?(できる。でも複雑。)
夫がNISA口座を開設できないかもしれない、と気づいた瞬間は、私がようやくNISAを完全に理解した週と同じでした。
責任感を持ってやっているつもりでした。書類を埋め、投資配分を決めて、「お金の話」をする準備が整っていた。予想していなかったのは、**銀行の窓口の方から「アメリカ国籍の方は状況が違うんです」**とやさしく言われる別の会話でした。
結論(短縮版)
- アメリカ国籍で日本のNISAは開設できる? → 技術的にはYES
- ほとんどの日本の証券会社で開設できる? → 基本NO
- 現実的な選択肢は? → Interactive Brokers Japan(2025年夏〜)
- 複雑? → かなり。以下を読んでください
なぜほとんどの証券会社がNGなのか
原因は PFIC(Passive Foreign Investment Company)という仕組みです。アメリカ国籍の人が日本の投資信託を買うと、IRS(米国の国税庁)はそれをPFICとみなし、米国側でペナルティ的な申告義務が発生します。
日本の証券会社はこの複雑さを避けたいので、多くはアメリカ国籍の方の口座開設自体をお断り、もしくは購入できる商品を強く制限しています。
Interactive Brokers Japan という選択肢
2025年夏から、Interactive Brokers Japan(IBJP)がNISA口座の提供を開始しました。ここで重要なのは:米国ETFが買える という点。米国ETFはアメリカ人から見ればPFICにならないので、この問題を回避できます。
NISAの年間投資枠は ¥3,600,000(つみたて枠 ¥1,200,000 + 成長投資枠 ¥2,400,000)、生涯非課税投資枠は ¥18,000,000 です。
私たちの今のプラン
まだ試行錯誤中です。ざっくり:
- 妻(日本人):大手日本の証券会社で普通のNISA
- 夫(アメリカ人):IBJPでNISAを開設し、米国ETFを購入
- 両方:日米両サイドで正直に申告(FBAR / FATCA / 日本の確定申告)
自分たちに言い聞かせていること
- NISA口座もFBARの報告対象 です。閾値は合計 $10,000。NISAの残高も含まれます
- iDeCoで投資信託を買うのも同じPFIC問題。現金保有のiDeCoならOK、でも投資信託はNG
- 日米両方がわかる税理士に相談すべき。私たちはしました。投資したコスト以上の価値がありました
これは私たちの個人的な体験談です。投資や税務の最終判断は、必ず専門家にご相談ください。