これが私の、小さな武器。国際カップル、NISAをコツコツ7年続けた話。
「アメリカ人って、みんな投資してるんだよね?」
ある日、夫に聞いてみました。
「高校で投資の授業とかあるんだよね?」
夫は、しばらく沈黙。
「……」
あれ。思ってた反応と違う。
私は勝手に、「アメリカ人=金融教育を受けていて、みんな投資に詳しい」と思っていました。でも、わが家の夫はまったくそのタイプではありませんでした。
「日本にはNISAっていう制度があるんだけど、私はやってみるね」
そんな感じで、私のNISA生活は始まりました。
全部読む時間がない人へ(先に結論だけ)
NISAは、私にとって「自分の資産を自分で作る」ための制度です。
満額を急いで埋めるより、家計に合わせて息切れせず続けるほうが大事だと思っています。
国際結婚でも、夫の事情とは切り分けて、自分が使える制度は使っていい。
国際結婚の中で、NISAが違って見えた理由
国際結婚をしていると、お金の話が一気に複雑になります。
夫の国の制度。
夫の資産。
海外の口座。
将来どの国に住むのか。
子どもの教育費はどこでかかるのか。
正直、国をまたぐと「夫の資産を全部きれいに把握する」のは、かなり難しいです。
だからこそ私は思いました。
自分の資産は、自分でも作っておこう。
夫婦で協力することと、自分名義の資産を持つことは、どちらか一方ではありません。どちらも大事です。
私の場合、日本人として日本に住み、日本の制度を使える立場でした。
だったら、NISAは使っていい。
そう思えたことが、私にとっては大きかったです。
きっかけは「これなら私にもできそう」
私がNISAを始めるきっかけになったのは、旧NISAのロールオーバーの話題でした。
当時、ロールオーバーで損失が出る人の記事をよく見かけました。私がたまたまそういう記事ばかり見ていたのかもしれませんが、「一括で買うのは怖いな」と思ったのを覚えています。
その頃、ドルコスト平均法をすすめる本や記事を読みました。
毎月同じ金額を、コツコツ買っていく方法。
これなら、投資に詳しくない私でもできるかもしれない。
そう思って、NISAを始めました。
始めたばかりで、コロナショックが来た
NISAを始めて間もない頃、コロナショックがありました。
今思えば、かなり大きな下落でした。
でも当時の私は、投資を始めたばかり。相場の怖さも、正直あまり分かっていませんでした。投資額もまだ大きくなかったので、「下がっている」という実感がそこまでなかったのかもしれません。
それでも、その時期にコツコツ積み立てていた分が、今は含み益になっています。
大変な時期だったけど、やっていてよかった。
次に大きな下落が来たとき、自分がどんな反応をするかは分かりません。
「チャンスだ」と思えるかもしれない。
「やっぱり怖い」と思うかもしれない。
でも少なくとも、前より少しだけ落ち着いて見られる気がしています。
教科書どおりにはいかなかった
私はNISAを始めて、今で7年目です。
基本は、つみたて投資枠で毎月コツコツ。金額は月に数万円くらいです。
でも、ずっときれいに同じ金額を積み立てられていたわけではありません。
出産にともなって私が仕事を離れ、家計が苦しくなった時期がありました。その1年は無理をせず、あとで浮いたお金を翌年に12分割して投資しました。
ドルコスト平均法の教科書からは、ちょっと外れています。
あかんよね。
さらに今は、地方移住にともなう引っ越し費用や新生活の支出が増えています。なので、積立は少し控えめです。
これもまた、教科書どおりではありません。とほほ。
でも、この引っ越しは家族に必要なものでした。そこに後悔はありません。
NISAは、人生を犠牲にして満額を埋めるものではないと思っています。生活に合わせて、長く付き合う制度です。
FPの勉強を始めて、非課税のすごさが分かった
FPの勉強を始めてから、NISAの見え方が変わりました。
いちばん大きいのは、
「非課税って、すごいな」
ということです。
投資で利益が出た場合、通常は約20%の税金がかかります。利益が10万円なら約2万円。100万円なら約20万円。
これは、かなり大きいです。
2024年から始まった新NISAでは、制度が恒久化され、非課税で保有できる期間も無期限になりました。詳しい制度内容は、金融庁のNISA特設サイトにもまとまっています。
もちろん、投資なので必ず増えるわけではありません。元本割れすることもあります。
でも、長期で続けて利益が出たときに、その利益が非課税になる。この仕組みは、やっぱりありがたいです。
FPの勉強をしたからといって、急に投資がうまくなるわけではありません。
でも、リスクを見る目と、現金を残しておく大切さと、長く続ける意味は、前より少し分かるようになりました。
地方に住んでも、投資は続けられる
大阪から地方へ移住して、わが家の生活は大きく変わりました。
引っ越し費用。
新生活の準備。
子どもたちの環境づくり。
お金が出ていく時期です。
でも、投資そのものは、住む場所をあまり選びません。ネット証券なら、都会にいても地方にいても、スマホで積立設定を見直せます。
変わったのは、証券口座ではなく、わが家の生活のほうでした。
だから今年は、まず家計を整える。
この1年の資金繰りを見て、来年からの方針を考える。
それでいいと思っています。
SNSほど派手ではありません。
でも、夜ちゃんと眠れます。
国際カップルの妻へ
国際結婚をしていると、夫側のお金の事情が見えにくいことがあります。
国が違う。
制度が違う。
税金も違う。
そもそも本人が金融に興味がないこともある。
アメリカ人だから投資に詳しい、なんてこともありませんでした。少なくとも、わが家では。
だからこそ私は思います。
夫の事情が複雑でも、自分まで止まらなくていい。
自分が日本でNISAを使える立場なら、まずは自分の資産づくりを小さく始めていい。
月数万円でもいい。
もっと少なくてもいい。
一度止まってもいい。
引っ越しや出産でペースが崩れてもいい。
SNSでは「最短で非課税枠を埋める」話が目立ちます。
でも、焦らなくて大丈夫。
自分の身の丈に合った金額で、コツコツ。
息切れしないペースで、一緒に続けていきましょう。
夫側の話は、また別の記事で書きます。
たぶん、私たちが思っていた以上に、書類の話になります。
これは私たちの個人的な体験談であり、金融・税務アドバイスではありません。